多々羅大橋

しまなみの美景に架かる、長さ世界第2位の斜張橋。

生口島の海岸線に沿ってバイクを走らせていたら、山の陰から白亜の大橋がのぞいた時には思わず声を上げたものでした。快晴の空を突くように直立した真っ白な主塔。そこからハープの弦のように規則正しくまっすぐに張られたケーブル。そして海と平行に海峡を横切る長い橋桁。青い海と緑の島をつなぐ多々羅大橋の美しさに、スロットルは自然と強く握られます。

全長は1480m、迫力は想像を超えるもの。

多々羅大橋はしまなみ海道の一部でほぼ中間地点にあり、広島県と愛媛県の県境に架かります。生口島と大三島を結ぶ斜張橋で、1999年に完成した長大な橋です。全長は1480m、橋を支える主塔は高さはなんと226mという大スケール。そして2本の主塔の間が890mというのは、完成当時としては世界最長の斜張橋だったそうです。現在でも世界で2番目だそうで、実際に目にした時の迫力は想像を超えるものがあります。
そんな多々羅大橋もしまなみ海道の他の橋と同じように、歩行者・自転車・バイク道が併設されていて、自分にあった速さで瀬戸内の風光の真っ只中を渡れます。一見、自動車専用道路に見えてしまいそうな、こんな立派な橋を自転車で走れるって、なんだかありがたいことです。

そこにある美景を確かめながら、先へ進む。

瀬戸内の風光明媚な自然美の中、見事な造形美を見せてくれる多々羅大橋。その壮麗な姿を眺めるベストスポットをご紹介。ひとつは大三島にある立石展望台。多々羅大橋とその向こうに浮かぶ生口島とのコンビネーションが秀逸な風景。そしてもうひとつは、同じく大三島にある多々羅しまなみ公園です。ここは多々羅大橋を降りてすぐにある公園で、ここから仰ぎ見る大橋の迫力がすごいんです。もちろん大きな橋なので、島をめぐっている時にもいろいろな場所で風景に入り込んできます。どのアングルもそれぞれに美しく、ちょっと前に進んでは振り返り、そこにある美景を確かめながら先へ進みました。

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