細島灯台
ほそしまとうだい □宮崎県日向市





<静けさの中に、ひとり佇む小さな灯台。>
宮崎県日向岬の高台に立つ「細島灯台」。明治時代に建てられた初代の灯台は国の有形文化財に登録され、現在の灯台は昭和の面影を残すレトロな雰囲気です。ここから一望できる雄大な日向灘は、心を穏やかにしてくれます。本記事では、細島灯台の魅力やアクセス、実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
静けさの中に、ひとり佇む小さな灯台。
広大な太平洋を望む日向岬にある灯台です。今の細島灯台は昭和16年に建てられた、高さ11.4mのコンクリート製のこぢんまりとした造り。でも灯台の歴史は古く、初めて建造されたのは明治43年。当時はレンガ造りだったという細島灯台は、昔から天然の良港として中国の宋や明との貿易で栄えていた細島に灯った待望の灯台でした。
林を抜け灯台の立つ高台にたどり着くと、そこには誰もおらず、小さな細島灯台がひとりで迎えてくれました。真っ白な灯台は真っ青な空にコントラストを描いています。あたりはとても静かで、これからも誰も訪れないような寂しい雰囲気さえ漂っていました。

日向岬の高台に建つ細島灯台は、いかにも灯台という外観をした小さな灯台。国の有形文化財に登録されている。
雄大な日向灘を一望する、素晴らしい展望台。
ふと前方を見ると、そこにあるのはただただ大きな海と大きな空。ここは標高約90mの断崖の上であり、雄大な日向灘を一望できる素晴らしい展望台でもあります。水平線を見て地球が丸いだなんてここでは当然のことであり、それ以上に心を鷲掴みにされたのはこの景色の色でした。地球に隠れた太陽が月を照らすように、背後の山に隠れた太陽が、この時は海と空だけを照らしていました。

周囲は南国ムードの植物が育ち、明るく開放的な風景も楽しめる。
誰にも見付からない、世界の窪みみたいな場所。
夕日に変わる寸前の太陽。それは景色を淡くクリーミーな風に色づけていました。こんな青色があるものか、優しく甘い海と空の色は、数多く見たそれらと比べても衝撃的なほど新しい色でした。
半分放心状態でベンチに腰かけていました。誰も来ません。はるか下から聞こえる潮騒、そこからやって来た風が揺らす葉擦れの音だけが静けさの中に響いています。なんだか誰にも見付からない世界の窪みみたいな場所。2羽のトンビだけが外界とこの場所をつなぐ使者のように、頭上を旋回しているのが印象的でした。

明治43年に造られた初代はレンガ造りだったという。現在のものは昭和16年に建て替えられた灯台。
photo.
アクセスマップ
■公共交通機関
- JR日豊本線「日向市駅」→ 車またはタクシーで約15分
- 宮崎交通バスで「馬ヶ背駐車場」下車 徒歩約5分
■車でのアクセス/駐車場
- 東九州自動車道「日向IC」→ 県道15号経由 約10km・約20分
- 駐車場:約70〜80台(無料)、馬ヶ背駐車場に併設
■遊歩道・所要時間
- 馬ヶ背駐車場から遊歩道経由、徒歩約5〜7分で灯台へ
詳細情報
名称 | 細島灯台 |
---|---|
所在地 | 宮崎県日向市細島 |
問い合わせ先 | 0982-52-2111 | 日向市観光振興課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.kaiho.mlit.go.jp/10kanku/miyazaki/photo-gallery/toudai-kan/toudai/hososhima/hososhima.html |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/細島灯台 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | - |
LAST VISIT | 200808 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。
