日向岬・馬ヶ背
ひゅうがみさき・うまがせ □宮崎県日向市
雄大な日向灘に対峙する、大地の終端。
日向の町から太平洋へ小さく付き出した細島。実際には島ではなく、陸地と地続きになっています。そしてその終端にある日向岬には、まさにそこが陸地の終わりであることを感じさせるような特別な風景が待っています。
駐車場にバイクを停め、木立の中の小径を抜けたら、声を失いそうなくらい、圧巻の光景が現れます。海から厳しくそそり立った岩場。そのわずかな幅の尾根部分が遊歩道として柵で囲われており、両脇は段崖絶壁になっています。その形から「馬ヶ背」と呼ばれるこの岬の突端の向こうには、青い大海原が果てしなく広がり、左右には同じような段崖が海に落ち込んでいます。
日向岬は太平洋の最前席に突き出した岬。写真は「御鉾ヶ浦公園」から見た日向岬の全体像。
日向岬展望台。まだこの先の先端まで歩ける。
日向岬から南へ向いた太平洋の壮大な眺望。
海面から垂直にそそり立つ、巨大な柱状節理の断崖。
左から右へ、右から左へ心地良い風が吹き抜けます。今は山の向こうに隠れてしまった太陽が間接的に照らす空は、優しく新鮮な色をしています。厳しい岩場の表情とは裏腹に、しっとりとした穏やかな夕方が迫ろうとしている日向岬。一日のうちの一番いい時間に来れた気がして、嬉しい気持ちで水平線を目でなぞりました。
また、岬へ向かう途中には柱状節理の岩山が物凄いスケールで裂けたような景観があります。吃立する高さ70mの段崖に囲まれた入江で、奥行200m、幅10mの巨大な岩の裂け目です。海面から垂直にそそり立つ断崖は、この山が岩の柱の集合体であることがよく分かります。柱状節理として日本最大級というだけあって、その迫力には圧倒されます。
日向岬手前にある名所「馬ヶ背」。柱状節理の岩山にできた巨大な裂け目で、高さは70mにも及ぶ。
東尋坊などでも見られる柱状節理。
岬の先端は切り立った崖になっている。
火山活動が作り出した、奇岩の宝庫。
日向岬の周辺はリアス式海岸が20kmに渡って続き、火山活動が作り出した奇岩の宝庫ということもあり、想像を超えた珍しい景観がたくさんあります。観光名所として知られていなくても、海岸沿いを走っているとハッとさせられる景色によく出会います。そして常にその景色の主役であるのは、雄大な日向灘。どこに行っても驚きと感動を与えてくれる、日向岬は絶景の玉手箱みたいな場所でした。
日向岬周辺は溶岩流が海まで到達した場所であり、その後の浸食で険しいリアス式海岸が出来上がった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 日向岬・馬ヶ背 |
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所在地 | 宮崎県日向市日向岬 |
問い合わせ先 | 0982-54-6177 | 日向市馬ヶ背観光案内所 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.hyugacity.jp/display.php?cont=140316174225 |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/日向岬 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023426-d1424709-Reviews-Hyuga_Cape-Hyuga_Miyazaki_Prefecture_Kyushu_Okinawa.html |
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