山代温泉・浴殿

加賀温泉郷を代表する、山代温泉の中心地。

加賀温泉郷を代表する名湯・山代温泉。その風流な温泉街の中心にある大きな共同浴場が山代温泉浴殿です。昭和46年にオープンして以来、山代温泉のシンボルとして観光客はもちろん、地元の人々にとっても馴染み深い浴場として、朝夕はたくさんの入浴客で賑わいます。
建物は１階が女湯、２階が男湯となっていて、とても広い空間に大きな湯舟がふたつ並んでいます。湯船はふたつとも円形で、底から湧き出すお湯が縁から溢れています。一方は浅く、一方は立って腰くらいまでの深さ。無色透明でさっぱりとしたお湯です。

100%源泉かけ流しの共同浴場で山代温泉のシンボル。2010年に建て替えられ、山代温泉古総湯として再出発した。

文人墨客も愛でた、由緒ある名湯。

山代温泉は開湯1300年という伝承のある温泉で、古来から多くの戦国武将や大名が湯治に訪れたと伝えられています。北大路魯山人もこの温泉を愛し、しばしば九谷焼を学びに逗留したという逸湯。そんな歴史と由緒ある名湯は今、古くからの老舗の温泉旅館に加えて大型のリゾートホテルや観光施設なども充実して、幅広い層から支持を受ける一大温泉リゾートとして変貌を遂げています。
でもその中心にあるのはやはり総湯。その存在感は大きく、どれだけ温泉街が発展してもその中心であることは変わらないような雰囲気があります。また温泉玉子も名物。約63℃の源泉で、なんと8時間も茹でるそうです。そのため良質な温泉の成分もじっくり浸透し、食べて体にも良いのだとか。隣接する源泉公園で湯冷まししながらいただく贅沢が、山代温泉のおつな定番です。

写真提供：石川県観光連盟

九谷焼のタイルやステンドグラスを眺めて入る浴室は風情たっぷり。

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