ドイツ館
どいつかん □徳島県鳴門市
心温まる逸話、そして「第九」のふるさと。
第一次世界大戦で日本軍の俘虜(=捕虜)となったドイツ人が、日本各地の収容所へ送られました。鳴門市にも坂東俘虜収容所という施設が設けられたのですが、他の収容所とは少し違った様子を見せた収容所でした。敵同士であったドイツ兵と日本兵、さらには地元の民間人も含めて、人間的に極めて良好な関係を築き、心温まるたくさんのエピソードが生まれた場所であったのです。
1917年、中国で俘虜となったドイツ兵約1000人が坂東俘虜収容所で約3年間を過ごしました。当時の所長の人権尊重方針のもと、彼らには俘虜として自主的な生活が保証されました。自由で活発な運営が行われ、収容所内には商店街やスポーツ施設、レストラン、印刷所、図書館、公園、ホールまでが作られたというから驚きです。
ドイツ館は第一次世界大戦で日本軍の捕虜となったドイツ兵収容所の記録を展示する博物館。
精巧に作られたジオラマは、一見の価値あり。
その活動は地域の住民にも受け入れられ、演奏会や観劇なども披露されたそうです。実は日本で初めてベートーベンの「交響曲第九番」を演奏したのも彼らドイツ兵俘虜。坂東はいわゆる「第九」のふるさととしても有名です。
そのことを記念して、1972年に建てられたこのドイツ館では、その様子を当時の背景から戦後に至るまで、具体的な資料や展示物で学ぶことができます。特に精巧に作られたジオラマは一見の価値あり。当時の日用品や写真、書物もありのまま展示され、臨場感たっぷりに訴えかけてきます。また館内ではドイツの名産物の展示販売も行っていて、ドイツワインの試飲なんかもできます。
精巧に作られたジオラマや、当時の日用品や写真、書物もありのまま展示されている。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | ドイツ館 |
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所在地 | 徳島県鳴門市大麻町檜字東山田55-2 |
問い合わせ先 | 088-689-0099 | ドイツ館 |
休業日 | 第4月曜日、年末 |
料金 | 大人:400円、小人:100円 |
駐車場 | 敷地内無料駐車場 |
公式サイト | http://doitsukan.com/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/鳴門市ドイツ館 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g678355-d1812439-Reviews-The_Naruto_German_House-Naruto_Tokushima_Prefecture_Shikoku.html |
LAST VISIT | 200804 |
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