別府温泉・竹瓦温泉
べっぷおんせん・たけがわらおんせん □大分県別府市
鴬色の湯に浸かり、ノスタルジーの極致を味わう。
その個性的な佇まいは、別府の趣きある温泉街の風景の中でも異彩を放っています。唐破風造と呼ばれる豪壮な屋根を持つこの共同浴場は、周囲のうらぶれた歓楽街の中にあって、ひときわ存在感に満ちています。
明治12年の開湯当時は竹で屋根が葺かれていたそうですが、明治35年に改築された際には瓦に葺き替えられ、それが竹瓦温泉と呼ばれるようになった由来だとか。現在の建物は昭和12年に建てられたもので、堂々として重厚な佇まいはもはや文化財級です。
開業当初は竹で屋根が葺かれていたため竹瓦温泉という名に。現在の建物は昭和12年に建てられたもので、唐破風の正面入口が印象的
そこにいるだけでも、旅心が刺激される空間。
暖簾をくぐると、そこもまた年月を語る趣きある空間。綺麗に磨き上げられたロビーの木の床は瑚珀のように渋く光っていて、昔からずっと建物を支えてきた柱はここを訪れた人々の毎日が刻まれているような深い色をしています。一角に展示されている別府の歴史を紹介する資料や古めかしい調度品は、ノスタルジックな気分をさらに掻き立てます。そこにいるだけでも旅心が刺激される空間、加えてさらに個性的な浴場が待ってます。
階段を降り、半地下になった部屋にある内湯は、時代を感じさせる小さなタイルが敷き詰められた浴槽。うっすらと鴬色に微濁した熱めのお湯がかけ流しで満たされ、かすかな匂いとともに湯気を立ち上らせています。
館内や浴場は、さらにノスタルジックな気分を掻き立てる。そこにいるだけでも旅心が刺激される空間。
正面の唐破風屋根には仲睦まじいハトがいた。
一段引くなったところにある浴槽。源泉掛け流しの良湯。
さらに砂湯も楽しめるという贅沢。
平日の朝はとても空いていて、地元の方との旅先での会話を楽しみながら、じっくりと温泉につかりました。開け放たれている窓から浴場に注ぐ、夏の明るさと蝉の声が印象的でした。
館内では別料金で砂湯も楽しめ、こちらもまた休日には行列が出来るほどの人気です。
ちなみに入口付近の軒下にはたくさんの鳩が巣を作っています。親鳥が近付くと、樋から時折顔を出す鳩のヒナ。普段なかなか鳩の巣を見る機会ってないので、とても新鮮な光景でした。屋根の上では夫婦が互いの毛づくろいをしながら日光浴を楽しんでいました。
浴場には差し水用の蛇口しかなく、体は浴槽のお湯をすくって洗う。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 別府温泉・竹瓦温泉 |
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所在地 | 大分県別府市元町16-23 |
問い合わせ先 | 0977-23-1585 | 竹瓦温泉 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | 入浴料100円、砂湯780円(入浴料込) |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail4.html |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/竹瓦温泉 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298219-d555387-Reviews-Takegawara_Spa-Beppu_Oita_Prefecture_Kyushu_Okinawa.html |
LAST VISIT | 200707 |
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