綱敷天満宮
つなしきてんまんぐう □兵庫県神戸市
梅の花で有名、波乗り祈願の神社。
神戸随一の海の景勝地、また夏は多くの海水浴客で賑わいを見せる須磨海岸。その砂浜から程近く、国道2号線を山側に渡ったところに鎮座する綱敷天満宮。もちろん菅原道真を祀る神社で、特に境内に約200本ほどある梅が見事なことで有名です。
菅原道真が太宰府への左遷の道中、この須磨海岸に立ち寄った時に地元の漁師たちが綱で円座を作ってもてなしたとされ、そのことから綱敷天満宮と呼ばれるようになりました。菅原道真が没してから半世紀ほど後、979年に創建された古社です。
鮮やかさに、華やかさが加わる。
綱敷天満宮の境内は、全体的にとても鮮やか。真っ赤な鳥居や、中央に聳え立つ三重塔、ほかにも様々な建物や祠が全部綺麗です。新しいし、すごく美しく手入れされている印象。
そしてこの日は梅の花も満開。鮮やかさに華やかさが加わり、優雅な雰囲気に包まれています。梅の木はそれほど広くない境内いっぱいに植えられ、木々の間隔も近いから花々が重なり合ってとても豪華に見えます。春を楽しむメジロも、気持ち良さそうに蜜を飲んでいます。
他の神社にはない、ユニークな境内。
また「須磨の天神さま」として親しまれている綱敷天満宮の境内には、さまざまな銅像や碑が建てられていて興味深いです。生まれたばかりの菅原道真公を抱く菅公母子像や5歳の道真公の像、臥牛像も何体も集まっていたり、願いを叶える紫色の「なすの腰かけ」、故事をなぞらえた「綱敷の円座」など、他の神社にはないユニークなラインナップが特徴的です。
サーフボードを持つ、菅原道真公。
そして中でも驚かされるのが、サーフボードを持った菅原道真の像。1000年の時を超えてその手に携えたのは、まさかのサーフボードなのです。すぐそばには「波乗り祈願」という文字が。須磨という、海に縁の深い地にぴったりな感じがします。「何事も時を読み、流れに逆らわず、自らの平衡感覚によって状況に適応していくことで、人間が生きていく上で大切」と書かれていて、時勢の波に乗り、夢が叶うことを祈願する考えが説かれています。サーフボードを持つ菅原道真公は幼少時代の出立ちで、その足元には波模様をあしらった石に魚や貝の石彫が泳いでいて、どこかほのぼのとした雰囲気があります。
境内に、魅力がぎっしり詰まっている。
そして綱敷天満宮の境内には、まだまだ見どころがあります。ぴったり寄り添って育つ「良縁・夫婦円満の木」、菅原道真が近くに腰掛けたという「影向の松」、境内奥の美しい梅林など、境内のどんなちょっとしたスペースにも何かがある感じ。また境内社も数多く、一部は道路を隔てた飛び地のような場所にも鎮座しています。コンパクトな境内に魅力がぎっしり詰まった神社でした。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 綱敷天満宮 |
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所在地 | 兵庫県神戸市須磨区天神町2-1-11 |
問い合わせ先 | 078-734-0640 | 綱敷天満宮 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.tsunashikitenmangu.or.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/綱敷天満宮_(神戸市) |
食べログ | ー |
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