富岡屋・満願そば
とみおかや・まんがんそば □岐阜県揖斐郡揖斐川町
明治創業の老舗、名物「満願そば」。
西国三十三所巡礼の終着地、谷汲山華厳寺の参道にあるお店です。参道に多く建ち並ぶ店の中でも最も華厳寺に近い、仁王門の手前に店を構えています。近畿地方各地+岐阜県で33ヶ所となる長旅の巡礼を終えたあとに、「満願そば」というこの店の名物をいただくのが巡礼者の中でも一種の定番となっており、そういった方々も多く訪れる人気店です。もちろん、私も満願成就の記念で富岡屋を訪ねました。
田舎の親戚の家のような、店内の佇まい。
外観は門前町の雰囲気にふさわしい風格。仁王門に一番近いというアドバンテージもよく分かります。店内もすごく広くて、手前にテーブル席、そして奥の小上がりには座敷の席があります。さらにその奥には池がある中庭、昔遊びに行った田舎の親戚の家のような佇まいです。
メニューは色々とありますが、満願を達成した今、頼むメニューは満願そば一択です。それを楽しみに来たのですから。予習ではこの辺り名産の椎茸をシンプルにいただける「焼きしいたけ」も注文するつもりでしたが、あいにく今日は完売とのこと。白飯とおかず一品が付く満願そば定食でいただきました。
店内には香ばしい炭焼きの匂いが時々漂ってきます。富岡屋ではうなぎも人気のメニューなんだそう。しかし今回はあくまでも満願達成の食事。いよいよ満願そばが出てきました。
器の底には、「満願成就」の4文字が。
そばの上に川魚の甘露煮、椎茸、タケノコが乗っています。どれも山の恵みを感じる妙。あっさり目のダシが体に染み入るそばで、一口一口、大切にいただきます。なにせ、満願を成就させた時に食べるのはもう二度とないかもしれないのですから。そんな自分の気持ちの調味料も入った、美味しいそばでした。食べ終わった器の底には、「満願成就」の4文字が。嬉しい演出もまた富岡屋の人気の秘密です。ちなみに器の周囲には、谷汲山華厳寺の御詠歌が焼き付けてあります。湯呑み茶碗にも。西国三十三所の巡礼を終えた今、旅のさりげない思い出を作ってくれます。
富岡屋は明治時代創業の老舗ですが、実はこの「満願そば」なるメニューは新しく、平成になってからなのだとか。それまで提供していたそばに、当時の岐阜県知事があらためて命名したのだそうです。だからこそ今回出会えたお店とも言えますが、また次に訪れる日が来れば、また新しい名物が誕生しているかもしれません。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 富岡屋・満願そば |
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所在地 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積314 |
問い合わせ先 | 0585-55-2620 | 富岡屋 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | https://tabelog.com/gifu/A2101/A210106/21001029/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g1121193-d5813509-Reviews-Tomiokaya-Ibigawa_cho_Ibi_gun_Gifu_Prefecture_Tokai_Chubu.html |
LAST VISIT | 202205 |
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