メルヘン街道
めるへんかいどう □長野県茅野市~山梨県南佐久郡佐久穂町





一日のうちに、四季を感じられる街道。
国道299号線のうち八ヶ岳を横断する茅野市~佐久穂町の間が、通称メルヘン街道と呼ばれる区間です。八ヶ岳連峰の西側、豊かな森が広がる蓼科高原から、最高点が標高2172mという麦草峠を経て、東側は千曲川が優雅に流れる八千穂まで。全長約38kmのドライブロードは、本家のドイツメルヘン街道とは少し趣は違いますが、優しい自然と猛々しい峰々を駆け抜ける山岳ドライブが楽しめます。
森の中に別荘地や瀟洒なレストランが並ぶ蓼科高原を抜けると、だんだんと山の景色が広がってきます。周囲に広がる森の樹種が変わり、そしてカーブもきつくなり増えてゆきます。空が近くなり、雲がそばまでやってきます。

国道299号線のうち、長野県内で麦草峠を越える区間が「メルヘン街道」と呼ばれている。写真は麦草峠周辺。


茅野市の起点では新緑の季節。


標高を上げるに従って季節が逆戻りしていく。
メルヘン街道の最高点となる、麦草峠。
高度は徐々にあがり、さっきまでは新緑に覆われていた5月の森も、まだようやく新芽をつけたくらいに。ふと道沿いには、ちらほら咲きになった桜の木。家の近くではもう50日ほども前に散ってしまった桜が、ここではようやく咲き始めようとしています。車より遥かに遅いけれど、春もメルヘン街道をゆっくりと上っているようです。メルヘン街道の最高点となる麦草峠は、国道では日本で2番目に標高が高い地点。毎年11月中旬から4月中旬は通行止めになる、厳しい気候の峠です。5月下旬でも付近には雪が残っています。車を降りてみると、半袖だったことを後悔。麓は初夏の陽気だったのに、ここにはまだ肌に突き刺さるような冷たい空気があります。本当は麦草峠のすぐ近くにある白駒池を目指していたのですが、池までのトレッキングルートにも残雪があり、あえなく引き返すことになりました。

国道では日本で2番目に標高が高い麦草峠。2,127mもあると、5月でというのにまだ残雪も見られた。


麦草峠付近の爽快な直線。


麦草峠にあるロッジ「麦草ヒュッテ」。
街道を街へ向かえば、花は咲き、鳥が集まる。
帰り道。メルヘン街道を下る道沿いには、季節を逆戻しする風景。麦草峠の冬の景色から、茅野市の起点では真夏を予感させる陽気。裸だった木々は徐々に緑葉を羽織ってゆき、花は咲き、鳥が集まる。街道に沿って、一日で四季を見る感じ。タイムトラベルをしているような、それは不思議な感覚です。この5月のメルヘン街道のドライブは、実は密かにベストシーズンなのかもしれません。

麓は真夏を予感させる陽気。裸だった木々は緑葉を羽織ってゆき、花は咲き、鳥が集まっていた。


標高2,000mを超えると、そこはまだ冬の気配。


1日のドライブで四季を見るようだった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | メルヘン街道 |
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所在地 | 長野県茅野市~山梨県南佐久郡佐久穂町 |
問い合わせ先 | 0266-72-2101 | 茅野市役所観光課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g303145-d15107656-Reviews-Merchen_Highway-Chino_Nagano_Prefecture_Koshinetsu_Chubu.html |
LAST VISIT | 201405 |
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