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天神崎 天神崎

天神崎

てんじんざき □和歌山県田辺市
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オススメ度

愛すべき自然、ナショナルトラスト運動の先駆。

天神崎は、南紀・田辺の街の北部、太平洋に突き出した岬です。南に田辺湾、北に芳養湾があり、その両湾を分け隔てるように海に突出しています。岬を形作る半島部分は結構な規模があり、外周を細い道路が廻っています。その半島部の先端が、いわゆる天神崎とされているところ。無料駐車場があり、すぐ目の前には海食台と言われる特徴的な地形が広がります。
海面に合わせるようにテーブル状に広がる岩場は、約21haもの広さがあります。人工物かと思わせるくらい全体的に平坦で、遠くから見るとそこで何か球技でも出来そうに思えるくらい。でも近くで見るとやはりそこは荒波が洗う岩場で、あちらこちらに磯があり、テーブルの割れ目には潮溜まりがあり、ほとんどの部分は海水に濡れています。というわけで広くて平らな岩場は、安全に磯の生物たちを観察できる絶好の場所。近くの学校の授業での見学会などもよく行われるそうです。

天神崎

海面から出たり沈んだりするテーブル状に広がる岩場は、約21haもの広さがある。

開発などから、自然環境を守るために。

広々とした海食台の真ん中に、陸から取り残されたようにポツンと大きな岩があります。そこだけには少々の樹木が茂り、この天神崎の象徴的な光景となっています。訪れた時には平坦な岩場が最大値的に現れていましたが、満潮時にはこの小さな岩山だけが海面から顔を出すのだそう。でも見る限りでは周りの平らな岩場があまりにも広すぎて、岩山は内気で控えめな存在に見えます。そのまま干からびてしまうんじゃないかと。
もうひとつ、この天神崎が有名になった理由があります。それはいわゆるナショナルトラスト運動、つまり開発などから自然環境を守るために市民運動で土地を買い上げる活動、その日本での最初の例のひとつとして知られたからです。1974年、天神崎を高級別荘地として開発する計画が出た時、地元の有志から反対の声が上がり、10年にも及ぶ活動が始まりました。

天神崎

そこには多種多様な生態系があり、それを守るためのナショナルトラスト運動の先駆けとなったことで知られる。

天神崎 天神崎

潮が引けば、天神崎「丸山」まで歩いてゆける。

天神崎 天神崎

釣り場、磯遊びの場としても人気がある。

釣り場、磯遊びの場としても人気。

結局のところ、「係争の自然環境を市民が買い上げる」という解決策に落ち着き、結果的には当時はまだ知られていなかったナショナルトラスト運動の先駆けとなりました。もちろん今もこの運動は続けられているそうです。
そのようにして、地元の人々の思いがたくさん詰まった海岸には、南紀の明るい太陽の下に多くの生き物たちが暮らしています。岬周辺は内湾の性質と外洋の性質が合わさり、特徴的な生態系が生まれているそう。春にはヒジキが採れたり、釣り場、磯遊びの場として人気があります。気軽に磯探検が楽しめる場所なので、南紀でちょっと時間を持て余したら立ち寄ってみることをオススメします。

天神崎

引き潮の時は岩の平原を歩くような感じで楽しい。気軽に磯探検が楽しめる場所。

天神崎 天神崎

遠くまで歩いている人たちも。

天神崎 天神崎

残された自然の景観を駆けるトンビ。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 天神崎
所在地 和歌山県田辺市天神崎
問い合わせ先 0739-26-9929 | 田辺市観光振興課
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト http://www.tenjinzaki.or.jp/
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/天神崎
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023661-d8568949-Reviews-Cape_Tenjin_zaki-Tanabe_Wakayama_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 201108                         

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