粟田神社
あわたじんじゃ □京都府京都市





旅の安全を守る、高台の古社。
京都に繋がる街道の出入口で、京の七口と呼ばれた中のひとつが粟田口。東海道でたどり着く京都への入口であり、古来から多くの往来で栄えました。その粟田口で東海道に参道を接しているのが、粟田神社です。創始は876年という古い神社で、後にすぐ隣に境内を接する青蓮院の鎮守社となっていました。交通の要衝である粟田口にあるため、古来より旅立ちの安全を祈願する神として崇敬され、今でもそれは続いています。

新緑のトンネルが、美しい参道。
東海道、今の三条通から一の鳥居、二の鳥居を過ぎると、参道はやや急な上り坂となります。ここには頭上を覆い隠すように木々が茂っており、秋には見事な紅葉が見られます。訪ねたのは初夏、新緑のトンネルが眩いほどに美しい参道でした。坂道を上っていくと咲いたばかりの紫陽花と、次に神馬の像。そして上りきったところに、粟田神社の神域があります。

まるで主役のような、桧皮葺の拝殿。
近くの八坂神社の舞殿ように、まず境内の中央に桧皮葺の拝殿があります。多数の奉納された提灯を纏い、まるで主役のような拝殿。その奥に本殿が鎮座します。スサノオノミコト・オオナムチノミコトを主祭神として祀り、威風堂々たる佇まいでどっしりと構える本殿。積み上げてきた歴史が、そこで惜しげもなく語られているように感じます。

高台の境内からは、岡崎方面を一望できる。
粟田神社は先述したように、坂を上った場所、粟田山の中腹に位置します。麓からは少し高いだけですが、それでも高台になった境内から眺める京都盆地は趣きがあります。特にその景色の中でも異彩を放っているのは平安神宮の大鳥居。町並みから頭ひとつ抜け出した高さ24mの大鳥居は、広いパノラマの眺望の中でもひときわ目立っています。その大鳥居を下から見上げた思い出からすると、逆にそれを見下ろしている粟田神社からの眺望は新鮮そのものです。

興味深く巡る、珍しい境内社。
それと粟田神社には、境内社が数多く鎮座します。伝教大師最澄作と伝わる恵美須神像を祀る「出世恵美須神社」、菅原道真公を祀る「朝日天満宮」、ほかにも聖天社、鍛冶神社、北向稲荷神社、太郎兵衛神社、吉兵衛神社など、あまり聞き馴染みのない珍しい境内社が並んでいて、それらを巡るのも粟田神社の見どころのひとつです。
また毎年10月に行われる粟田祭りでは、神輿に先導するように剣鉾が巡行します。これは祇園祭の山鉾の原形とも言われているもの。境内の宝物殿では剣鉾が見学できます。

photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 粟田神社 |
---|---|
所在地 | 京都府京都市東山区粟田口鍛冶町1 |
問い合わせ先 | 075-551-3154 | 粟田神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://awatajinja.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/粟田神社 |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d7825141-Reviews-Awata_Shrine-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202406 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。