保久良梅林
ほくらばいりん □兵庫県神戸市
「梅は岡本」を偲ぶ、山麓の梅林。
「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」。江戸時代にはそう呼ばれた、関西各地における季節の名所。でも「梅の岡本」だけは、今ではピンと来ない人も多いのではないでしょうか。他のどれもが今も観光やレジャーの人気名所として名高いですが、岡本に限ってはそもそもの場所さえ分からない人も多いかもしれません。岡本とは神戸市の最も東側の地域で、現在では高級住宅地としても知られている街。
梅の名所として、再興しようという気運。
大阪と神戸の間にある阪神間は明治時代以降、急速に住宅地として開発されました。さらに自然災害、また山肌を駆け上がるように広がっていった戦後の住宅開発によって、かつて梅の一大名所として名を馳せた風景は、残念ながら一度は失われてしまいました。
しかし最近になって再び岡本を梅の名所として再興しようという気運が高まってきました。1982年に完成したのが岡本梅林公園、そしてそれよりも前の1975年に造られたのが今回ご紹介する保久良梅林です。
ほんのりと、華やかで甘い香り。
保久良梅林は神戸の街を見下ろす、保久良神社の脇にある梅林。阪急岡本駅から歩くと、ずっと坂道を登り続けて30分以上かかります。ただ今回は六甲山をハイキングした帰り道に、山を下りてくる途中で立ち寄りました。約6時間、山道を歩いた最後に到着した、いわばこの日のゴール地点。ほんのりとですが華やかで甘い香りが、疲れた体を癒してくれるようでした。
重なり合って、濃密な梅の花。
保久良梅林には白梅約150本・紅梅約100本が咲き誇ります。標高は180mくらいあるので、麓にある岡本梅林公園より少しだけ遅く見頃を迎えます。この日はまだ3月頭でしたが、満開までもう少しといった感じ。でもひと塊りに植樹されていて密度も高く、重なり合って濃密な梅の花が楽しめます。また規模はそれほど大きくはないですが、同じ品種がまとめて植樹されていて、一斉に花を咲かせるとボリュームを感じます。
すぐ隣にある、保久良神社へも。
息を整えつつ、しばらく観梅。周りにもたくさんの人々が梅の花を楽しんでいて、私と同じようにハイキング途中のグループもいれば、梅を見ながら宴席を楽しむグループもありました。
しばし保久良梅林の梅を楽しんだあとは、すぐ隣にある保久良神社へお参りに。またその後、麓にある岡本梅林公園に向かいました。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 保久良梅林 |
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所在地 | 兵庫県神戸市東灘区本山町田辺 |
問い合わせ先 | 078-841-4131 | 東灘区総務部地域協働課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | ー |
wikipedia | ー |
食べログ | ー |
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