KAKO花車本店・名古屋モーニング

ノスタルジックな空間で、極上のリラックスを。

モーニングがかなり素敵だという評判を聞きつけて、名古屋駅から東へ、かつては花車と呼ばれていたエリアへ朝早くから駆けつけました。KAKO花車本店は古い雑居ビルの1階に店を構えていて、高層ビルの合間を抜けてきた朝の陽だまりが、お店の看板を明るく照らしています。
ちょうど2人分の席が残っていてすぐに入れましたが、かなりの人気店、あとから来る人たちで店の外には行列が出来ていました。

窓から差し込む、朝の光の中で。

店内はカウンター席と少しだけのテーブル席で、それほど広くはありません。今では観光客がたくさん訪れますが、最初はごく近所の人たちに向けたお店だったんだと思います。常連客と思われるお客さんは窓から差し込む朝の光の中で、コーヒーを片手にスポーツ新聞を読んでいます、これがKAKOの昔からの本当の姿なんだなと思いながら。
とはいえ、いいものを提供するから評判を呼び、遠方からもわざわざ訪れる名店になるのであり、私のような旅の途中に立ち寄る人も増えるのです。そして本当にその価値のある喫茶店でした。
KAKOは名古屋で初めて自家焙煎コーヒーを始めたお店だそうです。1972年の創業以来、こだわりのブレンドコーヒーと、人気沸騰中の小倉トーストを提供してきました。

お店オリジナルの、手作りコンフィチュール。

ホットコーヒーを注文。出際よくドリップされる様子は、まさにプロの業。手慣れた手つきで、レトロなカップで出されます。立ち上る湯気が朝の光にキラキラと照らされ、なんとも落ち着きを与えてくれます。非常に香りが高く、体の中に熱いコーヒーの香りが染み渡って充満していくかのよう。
それから名古屋名物のひとつ、定番の小倉トースト。でもこちらの小倉トーストは一味違います。4つに切り分けられたトーストに、小倉あんとホイップクリーム、それに4種類のコンフィチュールが載っています。お店オリジナルの手作りコンフィチュールが、なんとも美しい色をしていて、カラフルな一皿になります。甘さ控えめの小倉あんとホイップクリームに加えて、このコンフィチュールがあることで見事に味が完成されます。まさに至福のひととき。

店内は、アンティークの調度品が美しく。

店内はアンティークの調度品が美しく管理されていて、昔ながらの純喫茶という趣もあり、不思議と気持ちが落ち着きます。ステンドグラスの窓も素晴らしく、店内の空気にカラフルで楽しい色を与えています。ノスタルジックな空間で、極上のリラックスを。いつまでもこの落ち着きに浸っていたい、そう思える素敵な喫茶店です。

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