光洋軒・高井田ラーメン
こうようけん・たかいだらーめん □大阪府大阪市
熱々のスープが美味い、高井田ラーメンの老舗。
高井田ラーメンの2軒目は、初めて食べた住吉から50mも離れていない場所にある光洋軒。住吉と同じく、高井田ラーメンの元祖と呼ばれている名店です。創業は1953年。すでに70年以上という老舗です。高井田ラーメンの特徴は先出の住吉で見ていただくとして、光洋軒は長い歴史をも噛み締めながらいただく「中華そば」の名店です。
軒先の真っ赤にまぶしい赤暖簾、あまりにも鮮やか。店主も途中に外へ出て眺めていたので、新調したてだったのかもしれません。店内はコの字型のカウンター席のみで10席足らず。15時くらいの訪問だったので、客は私ひとりでした。
伝統の味は、日々変わらないことで守られる。
店内はいかにも昔ながらのラーメン店という雰囲気。給食室みたいな懐かしい匂いがします。腹ペコだったので「中華そば中盛」を注文。例によって極太麺だから、茹で上がるまでは少し時間がかかります。
店内を見渡していると、テレビ取材を受けた時の番組ステッカーがいくつか貼ってあります。その中にはケンミンショーのものがあり、全国的に発信された有名店であることがわかります。でも1人で切り盛りする店主はただここにいてひたすら伝統の味を守り続けているのであり、いかにも職人といった風体で日々渾身の一杯を届けてくれています。
最後まで熱熱い、極旨スープ。
中盛の丼は思ったより大きいものでした。そしてちょっとでもバランスを崩したら溢れてしまいそうなほど、並々とスープが注がれています。スープには限りなく透明感のある油がたっぷり浮いていて、そのためにスープは熱々。最後まで熱く、火傷してしまいそうなくらい熱いです。最初にキリッと感じる醤油の塩味、その後じわじわと口の中に広がる風味とコク。塩味と旨味、そしてほんのり甘味が絶妙にブレンドされた絶品スープです。
下町の中華そば、美しいビジュアル。
もちろん極太のストレート麺。完璧な茹で加減で、芯に固さが少しだけ残る、噛みごたえのある麺は高井田ラーメンならではの醍醐味です。小麦粉の香りが主張しつつ、濃いスープと融合して絶妙な風味が楽しめます。
具には小さめだけど割と結構入っているチャーシューと、いい味を出すネギ、そしてお手本のようなメンマ。これ以上もこれ以下もなくて、シンプルさを極めたラインナップです。まさに昔ながらの、下町の中華そば。美しいビジュアル。
テイクアウトは、ウイスキーの角瓶で。
最後の方にひとり、女性のお客さんが入ってきました。持ち帰りで注文されたのですが、生麺と、小さな容器に入った醤油だれ、そして最後にスープをどうやって渡すのかなと見ていたら。よくあるのはパッケージ化されてレトルトのような袋にあらかじめ用意されていますが、光洋軒ではまさかの方法でした。
それはなんと、サントリーウイスキーの角瓶。そこにやや白濁したスープが注がれました。そういえば以前、住吉を取材した映像でも見たことがありました。どうやってたくさんのウイスキーの空瓶を調達してるのか気になって仕方がないですが、これも高井田ラーメンの伝統なのかもしれません。色々な面から楽しめるご当地ラーメンでした。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 光洋軒・高井田ラーメン |
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所在地 | 大阪府大阪市東成区深江南3-20-14 |
問い合わせ先 | 06-6972-8833 | 光洋軒 |
休業日 | 火曜日 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://twitter.com/taishou3rd |
wikipedia | ー |
食べログ | https://tabelog.com/osaka/A2701/A270306/27007807/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298566-d7442281-Reviews-Chinese_Noodle_Koyoken-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202403 |
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