まるイ・和歌山ラーメン

名店のラーメンは、ネギ大盛が基本。

和歌山ラーメンの人気店のひとつ、まるイ。アロチの本店と、和歌山市役所裏手の十二番丁店の2店舗を構えています。今回は仕事の都合上、十二番丁店を訪問。マンション1階に小さな入口に、真っ赤な暖簾がかかっています。◯にイと書かれたマークも素敵です。店内は和歌山ラーメン店としては広めで、厨房側と壁側にカウンター席、中央にテーブル席が並びます。明るくて誰でも入りやすい雰囲気が印象的です。

まろやかさの中にも、醤油のエッジ。

注文したのは基本の「ラーメン」。しかしまるイのラーメンは、見た目が普通ではありません。それは、麺もスープも見えないほどの大量のネギです。かろうじてチャーシューがチラッとネギの下からのぞいていましたが、基本的には全部のビジュアルをネギが占めるのです。少しかき分けて、まずはスープから。
和歌山ラーメンの王道を感じるコクのある豚骨醤油スープで、まろやかさの中にも醤油のエッジが感じられます。2日間かけて良質の豚骨を煮込んだもの。旨みを強く感じるので、中太のストレート麺が絶妙に合います。やや硬めに茹でてあり、噛み応えと小麦の風味がスープとピッタリなのです。トロトロのチャーシューも絶品。

新鮮さを実感する、シャキシャキ食感。

そしてネギのこと。とにかく量が多いのですが、苦手な人のために少なめやネギ抜きを選べるようになっています。逆に追加料金で増やすことも。今回は普通の量で注文しましたが、それでもたっぷり。でもこのネギが秀逸で、九条ネギ系の緑宝黒葱という品種だそうで、しかもその日の朝に収穫したものを使っているとのこと。新鮮さを実感するシャキシャキとした食感、また香ばしさの中にも瑞々しさを感じます。そのままだと若干ピリッとするので、熱々のスープに浸しながらいただきます。でもそれでもシャキシャキ食感は失われず、ネギとスープだけでいくらでも食べられそうです。無論、麺と一緒に食べると最高潮。元々、和歌山ラーメンにはネギがすごく合うと感じているので、思う存分そのハーモニーを楽しめるのです。

様々な好みに応える、メニューも多彩。

ネギラーメンというメニューがあるものだと思っていたのに、それが基本形だったことに驚く、まるイのラーメン。実はそのほかにもキムチラーメンや真っ赤なピリカララーメンなどのメニューもあります。多彩なセットメニューもあり、様々な客層から親しまれています。また名だたる有名テレビ番組にも登場していて、知名度は全国レベルかも。サイン色紙や番組ステッカーを眺めるのもまた楽しいものです。

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