一枚岩

いちまいいわ　□和歌山県東牟婁郡古座川町

視界を埋め尽くすほどの、日本最大級の岩塊。

和歌山県の南紀から三重県の熊野にかけては、実は学問的にも貴重な地形・地質がたくさん見られるエリアでもあります。円月島、三段壁、橋杭岩、荒船海岸、紀の松島、獅子岩、鬼ヶ城。それらはどれも圧倒的な存在感があり、他のどこでも見られない独特の景観です。そしてこの一枚岩も、それらに比類するスケールの大きな地形。そして国の天然記念物にも指定されている、貴重な地質なのです。また日本の地質百選「古座川弧状岩脈」の構成要素にもなっています。

高さは約100m、幅は約500m。

清流古座川の中流の県道沿いにあり、道の駅も備えられているので、アクセスは比較的分かりやすいです。駐車場に車を停めて外に出てみれば、その巨大さにまず圧倒されます。河原に降りて正対すれば、視界には岩の壁しか見えなくなってしまうのです。一枚岩は高さは約100m、幅は約500m。1枚の岩としては日本最大級と言われます。古座川でカヌーを何度か楽しんだ時もなかなかここまで来れてなかったのですが、実際に目の前にしてみるとその想像を絶する巨大さに驚きました。もっと早く見に来れば良かったと。

赤茶色の岩壁には、多くの植生も見られる。

素晴らしいのはその大きさだけではありません。まず一枚岩の表面。凸凹はもちろんありますが、全体を見た時にはとても滑らかで、均一な岩壁であることが分かります。岩として全体が均質でしかも非常に硬いことから、風化せずに残っているからだそうです。岩壁は赤茶色。ところどころの垂直ではない部分には植物が繁茂しており、その一部はセッコクという白い花を咲かせる植物です。

そこにあるのは、壮大な調和。

またすぐ横を流れる古座川とのコントラストの美しさ。清冽で透き通る水は空の青や山々の緑を吸い込むように映し、赤茶けた一枚岩との対比が見事です。一枚岩のとんでもない存在感も、この大きな景色のひとつとして見ればまた少し違って感じられます。そこにあるのは壮大な調和です。これこそが大自然。どれだけ広角なレンズのカメラでも、その画角には決して収まりきらない、果てしない広がりと奥深さがあります。それに気づいた時、もうなかなか目を離せなくなってしまいました。

様々な体験を提供する、道の駅一枚岩monolith

すぐそばにある道の駅は一枚岩monolithといいます。一枚岩を眺められるカフェがあるほか、地元の特産品の販売なども。また河原でのキャンプも可能ですが、キャンプ用品のレンタルなども行っています。さらにはカヌー体験やテントサウナのサービスも提供していて、この壮大な景色の中での思い出作りをアレンジしてくれます。
まだあります。毎年4月19日前後と8月25日前後の夕方になると、傾いた太陽が一枚岩に大きな犬の形の影を作るそうです。「一枚岩の守り犬」という、一枚岩を魔物から守ったという勇敢な犬の伝説も残り、神秘的な自然現象に深みをもたらします。春には桜、秋には紅葉も見られ、どの季節に訪れてもその時々の美しさがある一枚岩。それらもすべて、景観すべてを支配する一枚岩と素晴らしい大自然あっての絶景です。

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アクセスマップ

詳細情報

名称	一枚岩
所在地	和歌山県東牟婁郡古座川町相瀬
問い合わせ先	0735-72-0180 ｜古座川町役場
休業日	-
料金	-
駐車場	無料駐車場
公式サイト	-
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/古座川の一枚岩
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121357-d1385115-Reviews-Ichimai_iwa-Kozagawa_cho_Higashimuro_gun_Wakayama_Prefecture_Kinki.html
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