クラブハリエ・ジュブリルタン

時間を忘れて過ごす、クラブハリエのパン工房。

琵琶湖の優しい風が吹き抜ける湖岸、抜けるような青空のもと、太陽と湖水のきらめきを受けでまぶしい白亜の建物。これ以上ない素敵なロケーションに、パン工房、ジュブリルタン
「J’oublie le temps（ジュブリルタン）」があります。このお店、今や全国的に有名なバームクーヘンの「クラブハリエ」が手がけたパン屋なのです。そして高まる期待を見事に満たしてくれるクオリティに、素晴らしい休日の午後を過ごせたのでした。

まるで地中海の岸辺を、絵に描いたような。

広い敷地は、昔からの琵琶湖名物・鳥人間コンテストの会場と隣り合っています。テレビで見たコンテストの熱気は嘘のように失われ、ただただ静かで緩やかな時が流れています。正午を迎えていよいよ白さを増す建物と、空と琵琶湖の青が爽やかな対比を表しています。平和な湖畔のひととき。まるで地中海の岸辺を絵に描いたような、気持ちのよい風景です。
ジュブリルタンの1階に、こだわりのパン屋があります。小麦や酵母といった素材にこだわり、熟練の職人が作るパンは大人気。それほど広くはないスペースに、ところ狭しと様々なパンが並び、私のようなパン好きにはたまらない光景です。買ったパンはとなりにあるイートインできるテラスでいただくこともできます。もちろん、有名なバームクーヘンの販売コーナーもあります。

カフェの看板メニューは、近江牛のシチュー。

そして今回の訪問のもうひとつの目的が、2階にあるカフェでのランチなのです。窓から琵琶湖を眺めながらの、優雅な時間を楽しみにしていたのです。30分ほど待ちましたが、テラスから見晴らす景色に見とれたり、1階で先にパンを買い込んだり、それほど苦にはなりませんでした。天井の高い開放的な店内。ちょうど窓の横の席になり、やわらかな光のかたまりが差し込んできます。
ジュブリルタンのランチはメニューが何種類かあり、日によってそのうちの定番2種プラス日替わり1種の計3種類が提供されます。この日は看板メニューである近江牛のシチューを注文。サラダとパン食べ放題がついています。サラダはシンプルなものですが、オレンジのドレッシングが秀逸。適度な酸味と甘みがかなり美味です。1階のパン工房で作られたパンも、食べやすい大きさにカットされたものが4種類ほどバスケットに盛られています。そしてこれがなんとおかわり自由。そうするとまた別の4種類が出てきて、様々なおススメのパンが楽しめます。

湖畔のひととき、優雅なランチタイムを。

そしてもはや名物ともなりつある近江牛のシチュー、これがまた絶品。とにかくホロホロに柔らかく、口の中で噛まなくても解けてゆきます。長時間煮込んだデミグラスソースも芳ばしいコクがあり、時々パンをつけていただきます。小さめの鉄鍋に入っているのに思ったより肉のボリュームもあり、食べ応えも十分です。
日替わりのメニューには白身魚のグリエや豚のスパイスカレー、近江牛の煮込みハンバーグなど、どれも美味しそうなメニューばかり。また次は何にしようか、今から楽しみです。
店名のジュブリルタン「J’oublie le temps」とは、時間を忘れる、という意味。まさにそんな優雅なランチタイムが、この場所では満喫できます。

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