A&W

沖縄にしかない、ハンバーガーの定番「エンダー」。

A&Wは日本では沖縄にしか展開していないアメリカのハンバーガーチェーン。1969年に1号店がオープンということですから、銀座のマクドナルドに先駆けて日本に上陸したハンバーガー店なのです。略して「エンダー」と呼ぶそうで、沖縄では定番のファストフード店として人気があります。離島も含めて県内に30店舗弱があるそうで、これは沖縄にあるマクドナルドよりも多い店舗数。そう考えると、地元での人気のほどがよく分かります。
沖縄に来ないと食べられないということですから、一度は行っておかないとということで、旗艦店でもある浦添市の牧港店を訪れました。

見事にアメリカン、「ドライブイン」は陽気なシステム。

まず面白いのが、店の外観。いやはや、完全にアメリカ郊外のハンバーガー店をそのまま持ってきたような造り。真ん中に巨大な看板を掲げた建物があり、そこからウイングのようにドライブスルー用の屋根が広がります。うん、見事なまでにアメリカン。A&Wでは「ドライブイン」と呼ぶシステムがあって、車に乗ったまま注文し、その場所で車に乗ったまま食べられるというもの。だから駐車スペースごとに通話機があるし、注文したものは車まで持ってきてくれるし、お釣りがあればさらに往復してくれるし…。ふと考えれば普通のドライブスルーと比べたらかなり非効率な気がしますが、やはりこれもアメリカらしい陽気なシステム。沖縄ならではの体験です。

独特の香りが特徴、ルートビア。

A&Wの売りのひとつが、ルートビアというドリンク。恥ずかしながらこの時に初めて知ったのですが、そういうジャンルの飲み物があるのです。アメリカでは非常にポピュラーな飲料で、19世紀から作られているのだそう。元々は薬として考え出されたというだけあり、10種類以上の薬草が使われ、それなりに薬的な風味があるのが特徴。でも、アメリカ的な大袈裟な甘みもたっぷりあるのです。だから味はコーラに漢方薬とシロップをたっぷり混ぜたような感じで、正直ちょっと口には合いませんでした…。アメリカによる占領があった沖縄や小笠原諸島では比較的よく飲まれるそうで、街の自販機では普通にA&Wの缶ルートビアが売られています。

サイズが大中小と3種類あるのに、どれもおかわり自由!?

ちなみにルートビア、A&Wでは生ビールみたいにジョッキで出してくれます。サイズも大中小と3種類あるのに、どれもおかわり自由というのもなんだかアメリカ的アバウトさ。ハンバーガーやサンドイッチなどのメニューは豊富で、サイズはやはり大きいですが、味は日本人向けになっていて美味しいです。
店を出て改めて振り返ると、外観がやっぱりかなりいい感じにアメリカ。今回は店内で食べたんですが、次来る時には是非ドライブインを試したいと思います。

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