手打十段うどんバカ一代・讃岐うどん

ユニークな「釜バターうどん」で、一躍有名に。

高松市街地から観光通りを東へ車で5分ほど、街はずれの商店と住宅が混在する場所にある手打十段うどんバカ一代。店内奥の勘定場から入口を越えて道路まで続く行列が、その人気ぶりを物語っています。平成16年の開店以来、ユニークな店名の通り、とくに麺の新鮮さにとことんこだわった個性的なうどんがいただける人気店です。
注文カウンターで頼んだうどんに、ずらりと並んだ天ぷらなどのトッピングを好みでのせ、最後に自己申告で勘定を払うというセルフスタイル。そして年中無休・朝6時から夕方18時まで営業というのは、土日は定休日、営業時間が限られた昼の数時間、といった讃岐うどん店によくあるパターンと比べると画期的とも言える設定です。

ひとかけのバター、それに黒胡椒。

人気メニューのひとつが「釜バターうどん」。これを出す店はいくつかあるそうですが、うどんバカ一代がその発祥と言われます。釜バターうどんはいたってシンプル。普通の釜あげうどんにひとかけのバター、それに黒胡椒が乗せられて出されます。そこに生卵を割り入れ、くるくるとかき混ぜると…、それはそれは不思議、スパゲッティのカルボナーラの味に大変身。少し醤油を垂らしていただきます。これがかなり美味しく、麺そのもの味を存分に楽しめる食べ方なんです。

新鮮なうどんが、ピチピチと跳ねる。

だから、釜からあげてから10分以内の麺しか出さないというバカ一代流のこだわりも、その意義をフルに発揮。強力な弾性のコシとツルツルとした表面の喉越しをたっぷりと味わえました。もちろんぶっかけや釜玉など、一般的なメニューも美味。どれも打ち立ての新鮮なうどんが、ピチピチと跳ねるように口の中で躍り、そしてほのかに香ばしい小麦の香りを振りまきます。いい具合にレトロな店内も気軽に入れる感じで、地元民から観光客まで、毎日たくさんの人で賑やかなお店です。

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