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仲間川マングローブクルーズ 仲間川マングローブクルーズ

仲間川マングローブクルーズ

なかまがわまんぐろーぶくるーず □沖縄県八重山郡竹富町
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オススメ度

マングローブが奏でる、神秘的な風景。

仲間川マングローブクルーズ

静かな川面からは、今までに見たこともない独特の景観が続きます。仲間川を遡る小さな遊覧船は、西表島の大自然と共存することを一時的に許された特別な時間。ゆっくりとしたスピードで、静かに。それは周りの鳥たちや虫たちを驚かすことがないように。そしてマングローブの穏やかな息づかいや、根元でさざめく水の音が聞こえるように。神秘的な風景の中に我が身を浸すことができる、仲間川マングローブクルーズは自分にとって特別な体験でした。

汽水域で、川底の土に根を張って暮らす。

仲間川マングローブクルーズ

仲間川は西表島の南東側に河口を持つ、島で2番目に長い川です。山がちな西表島にあって川は急流が多いですが、仲間川の下流地域は大きな平野部となっています。だから流れはゆったりとしていて川幅も広く、そこに独特の植物環境が生まれました。それがマングローブ林です。海水と河水が混じり合う汽水域で、川底の土に根を張って暮らす植物。マングローブというのは固有の樹種の名前ではなくて、そのように汽水域に繁茂する植物の総称です。例えば高山地域に咲く花をまとめて高山植物と呼ぶのと同じ。マングローブにも多くの種類があり、そのうち6種が仲間川沿いで見ることができ、それは非常に珍しい環境なのだそうです。

湖のように穏やかな、仲間川の水面。

仲間川マングローブクルーズ

仲間川マングローブクルーズの遊覧船は、石垣島からの定期便が到着する大原港から出航します。30人ほどが乗船出来る船で、いかにも昔からの遊覧船といった雰囲気です。港を出た船は岸に沿って進み、まずは仲間川河口を目指します。河口の川幅は広く200mほどあり、仲間大橋という大きな橋が架かっています。橋の下をくぐったあたりから船はスピードを落とし、のんびりと仲間川を上っていきます。
河口付近は川が流れているという感じではなく、湖のように穏やかな水面です。ほどなく川幅が狭まってきたあたりから、お目当てのマングローブ林が始まります。船を操舵する船長がガイドを兼ねていて、仲間川のマングローブ林に関するさまざまな話をしてくださいます。

次々に発見する、マングローブの不思議。

仲間川マングローブクルーズ

仲間川のマングローブ林は、日本最大の面積を誇ります。流域のかなり奥までマングローブが育っていて、汽水の塩分濃度の違いによって繁殖する種類も異なってきます。だから遊覧船が上流に行くにつれて、見られるマングローブが順番に変わっていくのです。これがすごく新鮮です、目には見えない環境の違いが目に見える形で現れてくるということが。
いずれにせよ悠然たる仲間川に沿って、ボリューム感のあるマングローブ林が続きます。形は変われど、どのマングローブも水の中に根を下ろして、幹を川から伸ばしています。特に根っこの部分の形状がさまざまで見ていて楽しいです。
川の水は林のずっと奥まで続いているようで、川岸は見えません。このマングローブに守られて、たくさんの生き物が暮らしているといいます。ところどころには奥深く入江のようになった場所もあります。昔は台風などの時、船をそこに隠して守ったそうです。

崇高にも思える、自然の摂理。

仲間川マングローブクルーズ

しばらく船が進んでいると、子供の頃の弁当に入っていた赤いタコさんウインナーのような実をつけたマングローブが繁茂しています。ほんとにタコのような色と形をしています。熟して川に落ちれば、浮いて遠くまで流されやすい仕組みだそうです。実は前の日に石垣島の川平湾でこれを見つけました。砂浜にポツンと転がっていて手に取ってみたものの、その時は触感からしてもプラスチックのゴミにしか思えず環境問題を考えると悲しい気持ちになったのですが、それは杞憂でした。仲間川のマングローブには、何百匹もの赤いタコがぶら下がって旅立ちを待っていたのです。
またどのマングローブにも、鮮やかな緑の葉に混じって何故か1枚だけ黄色い葉がありました。決まって1枚だけ。ガイドさんによれば、川の水には塩分が含まれているため、不要な塩分は一枚の葉に送ったうえ、枯らすことで落として排出するそうです。なんという大自然の知恵。このような崇高にも思える自然の摂理で、西表島の世界は動いているのです。

何もかもが、初めて体験するクルージング。

仲間川マングローブクルーズ

川を遡れば、いつしか汽水域を終えます。そこにようやく陸生の植物が登場します。アダンなどの亜熱帯雨林。また世界に3ヶ所しかないという八重山固有種であるヤエヤマヤシの群落も見られます。このあたりで遊覧船はUターンして、河口を目指します。
途中にすれ違ったように、仲間川ではカヌーでのマングローブツアーも催されています。帰り道も、やはりこの原始の姿をそのまま残す仲間川に圧倒されます。もうすぐ11月だというのに、まだまだ元気にセミが鳴いています。何もかもが、初めて体験する貴重なクルージングでした。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 仲間川マングローブクルーズ
所在地 沖縄県八重山郡竹富町西表島
問い合わせ先 0980-85-5304 | 西表島交通株式会社
休業日 -
料金 大人:2,000円、子供:1,000円
駐車場 -
公式サイト https://iriomote.com/top/onlycruize/
wikipedia -
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g424929-d1373627-Reviews-Nakamagawa_Mangrove_Cruise-Iriomote_jima_Taketomi_cho_Yaeyama_gun_Okinawa_Prefect.html
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