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若桜駅 若桜駅

若桜駅

わかさえき □鳥取県八頭郡若桜町
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オススメ度

貴重な鉄道遺産とともに、昭和が残る終着駅。

若桜駅

鳥取県の南東部を走る、若桜鉄道という路線があります。旧国鉄の地方路線を第三セクター方式で継承した、全国的によく見られるローカル鉄道。この若桜駅を終着駅として、JR因美線が通る八頭町の郡家駅とを結ぶ全長19.2kmの短い路線です。全線にわたり電化されておらず、山間部をのんびりと、ディーゼル車が走ります。若桜駅を訪れたのは、鄙びた路線の終着駅として、最近になってその佇まいが人気となっていたからでした。
国鉄ね若桜駅がこの世に誕生したのは、1930年でした。鉄道網が全国に張り巡らせられる中、この山深い町にも鉄道が通ったこと、そしてその先には日本海の鳥取市方面へ、また瀬戸内の岡山市方面へ繋がったことは、当時の町の人々にとっては歓喜をもって迎えられたに違いありません。そんな、昭和初期にこの町に満ちていたであろう、未来への希望を感じたいと思って訪れました。

1秒単位の時計なんて、いらない世界。

若桜駅

若桜駅はもちろん、現役の駅です。見学だけなら入場券を買って中に入ることができます。築90年を迎えた木造の駅舎は、それだけで見る価値がある年季物です。くすんだベンチにはその年数分の、人々の思い出が染み込んでいるようです。構内には町興しの一環として取り組まれている、かかしの展示もしてあります。ゆっくりとした時間が流れ、1秒単位の時計なんていらない世界です。昭和の古き良き香りが、駅のそこら中にあふれて漂っています。

昭和13年に製造された、C12型の機関車。

若桜駅

実はこの駅は、国の登録有形文化財に指定されている、貴重な駅です。それはこの駅が長い間、その姿を変えずに大切に残されてきたからです。若桜駅には、本物のSLが置かれています。しかも定期的に動くSLです。昭和13年に製造されたC12型の機関車で、運転台の内部も見学できます。これは我々の男子世代にはたまらなくカッコいいものです。さらに構内には手動式の転車台も残されています。機関車がこの終着駅まで到着したあと、向きを反転して復路につくためのもの。石炭とともに蒸気機関車の動力源である水を供給するための、給水塔まで残っています。

自分の中の、色々な感情に触れる風が吹く。

若桜駅

鉄道ファンならずとも、この長閑な風景とともに残る鉄道遺産はとても魅力的です。ノスタルジックな駅構内を吹き抜けてゆく風が、自分の中の色々な感情に触れてゆきます。そしてそれはたぶん、懐かしい子供時代、あの昭和の温もりに包まれていた時代の思い出や、記憶なのでしょう。妙に安心させてくれる風情がありました。
また最近では、若桜鉄道にも特別編成の列車が走るようになりました。その名も「昭和」。外観や内装に木の温もりを感じる素材を使ったり、配色にしても懐かしい色使いで、昭和を感じさせるデザインで仕立てられた列車。次に行く時にはぜひ、その列車に乗り、若桜鉄道の良さをもっと感じてみたいと思っています。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 若桜駅
所在地 鳥取県八頭郡若桜町若桜345-2
問い合わせ先 0858-82-0919 | 若桜鉄道株式会社
休業日 無休
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト http://www.infosakyu.ne.jp/~wakatetu/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/若桜駅
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1121361-d16531175-r679044918-Wakasa_Station-Wakasa_cho_Yazu_gun_Tottori_Prefecture_Chugoku.html
LAST VISIT 201308                         

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