炭焼きレストランさわやか

静岡限定、人気の炭焼きハンバーグ。

静岡県限定で、一大勢力を誇っているというハンバーグレストランのチェーンがあると知り訪ねました。本当に静岡県内にしか店舗がないのですが、今では30店舗以上もあり、広く静岡県民から親しまれているそうです。一号店が出来たのは1977年。最初は喫茶店だったそうですが、やがて名物・げんこつハンバーグが大ヒット。今では半ばご当地グルメ的なポジションさえ伺おうかという勢いです。

定番のメニュー、「げんこつハンバーグ」。

今回は静岡インター近くのお店を訪問。外観や内装にしても、ちょっと懐かしさを感じるファミレス王道のデザインが、温かみを感じる雰囲気。しかし何よりも、一歩店内に入った時にまずびっくりしたのは、ハンバーグを焼いた時のあの美味しそうな香り。まるで厨房にいるかのように、肉を焼く香ばしい匂いが充満しているのです。その理由は後ほど。
さわやかで定番のメニューは「げんこつハンバーグ」と「おにぎりハンバーグ」。中身はどちらも同じで、サイズの違いがあるだけです。さわやかのハンバーグは牛肉を100％。つまりそれは卵やパン粉といったつなぎも、玉ねぎさえなく、純粋に牛肉のミンチだけで作られているということです。考えようによっては、ステーキのようなものでしょうか。

芳ばしい香りと迸る肉汁が、テーブルの上で。

運ばれてきたげんこつハンバーグ。ほんとに親父のげんこつのように、パンパンに丸くなったハンバーグです。厨房であらかじめ炭焼きにされていて、表面はこんがりと焼き色がついています。でもこのまま食べるのではなく、テーブルの上で店員さんが仕上げの焼きを入れてくれます。まずは半分に切ります。断面はレアな赤肉。その面を熱々の鉄板に押し付けます。ハンバーグが焼ける音と香りが、目の前で一気に広がります。肉汁もかなり跳ねるので、テーブルの上に置かれていた紙でガード。押し付けたあと型を均して、秘伝のオニオンソースがかけられます。これでまたより一層の音と香り、肉汁が拡散。なかなか激しい光景です。なるほど、店内全体が香ばしい匂いに包まれるわけです。

食べる人を楽しくさせる、雰囲気と味。

さわやかのハンバーグは、しっかり焼けた外側の食感と、内側のレアでふわふわした食感の両方を楽しみます。赤肉が不安な方はよく焼いてくれるので安心。オニオンソースとの相性が抜群で、肉の旨味がすごく引き立ちます。いつまでも鉄板が熱いので、自分の好みの焼き加減にしながら食べられるのも楽しいものです。
お店のコンセプトとして、家族にだんらんの場を提供したい、ということがあるそうです。父からの愛情がげんこつ、母親からの愛情がおにぎり。なるほど、炭焼きレストランには確かに、食べる人を楽しくさせる雰囲気と味がありました。

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