信貴生駒スカイライン

大阪は光の海、関西で一番贅沢な夜のドライブ。

photo_by_Kansaiexplorer_CC_BY_3.0_from_Wikimedia_Commons

大阪平野の煌びやかな夜景を眺めるには、ひとつは六甲山系が人気のスポットですが、東からは生駒山系からの展望が有名です。例えば六甲山から大阪の摩天楼・梅田までは直線距離で20kmほどあるんですが、生駒山からなら15kmほど。黒いキャンバスに散りばめられた光の絨毯は、生駒山系の方がより間近に明るく見ることができます。
そのシャンデリアみたいな都会の夜景を横に見ながら、生駒山地の尾根沿いを走るのが信貴生駒スカイラインです。北は生駒山から南は信貴山まで、ワインディングとアップダウンを繰り返しながら縦走する20.9km。心音がエンジンに呼応するようなドライブが楽しめます。

ロマンチックなムードも満点、「鐘の鳴る展望台」。

空気が澄んだ冬の夜を狙って、信貴生駒スカイラインを走りました。寒さに耐える冬木立の中、時々それが途切れた時に大阪の夜景が見え、走り出してすぐに展望台に降り立ちたくなります。信貴生駒スカイラインにはいくつかのパーキングエリアがあって、さまざまな角度から壮大な夜景を眺めることができます。その中でも特にオススメなのが、「鐘の鳴る展望台」。規模的にも信貴生駒スカイラインの道中で一番大きく、大阪だけでなく、東に広がる奈良盆地のしっとりした夜景も楽しむことができます。カップルに人気の「希望の鐘」や愛を誓った南京錠を取り付ける「誓いのリング」というのもあり、ロマンチックなムードも満点の展望台です。

ヘッドライトに導かれて走る、ワインディングロード。

訪れた日は平日だったので人もそれほど多くなく、静かな雰囲気の中、思う存分極上の夜景を楽しめました。地平線まで広がる光の洪水、平野と夜空の境には宵街を映すオレンジ色の靄がかかります。でも空高くを見上げると、そこには冬らしい真空のように研ぎ澄まされた暗闇があります。オリオン座ではベテルギウスが赤く輝くのが見え、おおいぬ座ではシリウスが青白い光を放っています。涙石みたいに小さく瞬く星も散らばる、奥行きのある夜空。それから地上に視線を戻せば、さっきよりもっと明るく感じる雄大な夜景があります。
そんな贅沢な光景が、信貴生駒スカイラインではいたるところで待ち構えています。思わず言葉を失うほどの景色に圧倒されながら、ヘッドライトに導かれて走るワインディングロード。関西で一番贅沢な夜のドライブを満喫できるスカイラインです。

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