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打出図書館 打出図書館

打出図書館

うちでとしょかん □兵庫県芦屋市
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「僕」が通い詰めた、淡い青春の図書館。

打出図書館

芦屋市の静かな住宅街に隠れるようにして建つ小さな図書館。石造りの外観とそれを完全に覆い隠すように茂る蔦が印象的です。2階部分にはアーチ窓が並ぶ洋館で、高さは3階建てくらいあるため、内部は天井がうんと高くて開放的。閉じられた玄関だけはなぜか中華風、それは一時仏教美術の収蔵庫だったからか。
もともとは大阪にあった逸見銀行という銀行の建物が、明治後期の1930年に移築されたものだそうです。一時期は個人の所有だったみたいですが、1952年に芦屋市が買い取って以来、市民の図書館として親しまれました。

何物にも代えがたい、平和で親密な雰囲気。

打出図書館

こぢんまりとしていていかにも町の図書館という感じの、あの何物にも代えがたい平和で親密な雰囲気が好きで、休日の空いた時間によく利用します。
この図書館、実はかつて芦屋で幼少時代を過ごした村上春樹氏がよく訪れた図書館で、その図書館評として「いちばん個人的に好きだったのは、昔の芦屋市立図書館です。」と言わしめた図書館なのです。今は芦屋市立図書館打出分室と呼ばれるこの建物は、かつて芦屋市立図書館と呼ばれていた頃です。この建物が図書館であることへの市民の愛着も同様で、本来は新しい場所への完全移転だった計画も、嘆願書によって分室として存続することになったそうです。

村上春樹ファンとしては、必見のスポット。

打出図書館

それは僕にとってもよく理解できます。この静かな街にひっそりと佇む特別感、歴史的建物の存在感、こぢんまりとしたボリューム感、訪れる人が少ない寂寥感、そんな色々のものが一体となって、他にはない唯一無二の図書館となっています。本を借りなくても、この雰囲気に浸りにいく価値もあるのではないかと思います。
ちなみに、図書館の向かいの公園も地元ではちょっとした有名な公園。芦屋市が管理するごくごく普通の公園なんですが、小さな動物用の檻があるのです。今は残念ながらいなくなってしまいましたが、ここに猿が住んでいたのです。住宅地の真ん中の市民の公園、その小さな檻の中に住む猿がいるなんて、少し考え出すと不思議な光景です。村上春樹氏のデビュー作、「風の歌を聴け」にも「猿の檻のある公園」として登場します。図書館と合わせて、村上春樹ファンとしては必見のスポットです。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 打出図書館
所在地 兵庫県芦屋市打出小槌町15-9
問い合わせ先 0797-38-7220 | 芦屋市立図書館打出分室
休業日 日曜日、月曜日、火曜日
料金 無料
駐車場 なし
公式サイト https://www.lics-saas.nexs-service.jp/ashiya/
wikipedia -
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022820-d8588759-Reviews-Ashiya_City_Library_Uchide-Ashiya_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 200907                         

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